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現在相場考察

久々に2014年頃並の水準、ルミノールマリーナPAM00051

2022年4月21日更新
オフィチーネパネライのPAM00051について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年3月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この2年1ヶ月での変動は7万4580円の値上がりだった。

ルミノールマリーナ PAM00051についての考察(2022年4月)

ここ数年、30万円台後半や40万円代前半といったように、安価な水準が目立っていたブレスレットの40mmパネライ。

このモデルの価格帯は、2000年代から2012年頃まで、5桁ロレックススポーツモデルのコンビ並といった感覚で、デイトナを除くとSSスポーツロレックスよりも高値という傾向がありました。

また、アベノミクス以降の時期においても、ロレックスのSSスポーツモデルと同等の価格帯といった様子が見られ、2013年から2015年頃まではそれなりに上昇。2017年ぐらいまでは、エクスプローラー14270等よりも高値といった価格帯となっていました。

ただ、2016年からは値下がりし、その後は40万円前後といった状況が継続。その間、エクスプローラー14270は上昇し、今や70万円台といった様子となっています。

そのような経緯があるブレスレットの40mmパネライですが、2022年の今、久々に2014年頃並の水準となっている様子が見られます。

このPAM00051は、現在約49万円という状況なのですが、この40万円台後半という水準は、久々であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年3月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ
PAM00051
中古 2年
1ヶ月
¥415,800 ¥490,380 74,580 117.94%

この51番、2014年7月水準が48万円、2015年5月水準が約51万円という状況だったのですが、2016年夏の下落トレンド時に約39万円にまで下落。

その際、この51番に限らず、多くの腕時計が値下がりしたわけですが、翌年2017年になると、一気に上昇。過去最高値更新といった様子を見せました。

しかしながら、この51番など40mmブレスレットのパネライはあまり回復とはならず、特にこの51番は停滞した状況が続き、長らく40万円前後といった状況となっていました。

それが今、久々に51番が上昇し、ようやく2014年並にまで回復。

先日お伝えした69番も、久々に高値更新といった様子が見られるわけですが、今40mmブレスレットパネライに何らかの異変が起きていると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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