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ルミノールマリーナ PAM00056
パネライの手巻きモデルは、黒文字盤と白文字盤のSSを基本として、それにPVDといったイレギュラーモデルを投入する傾向があります。
けれども、PVDモデルは2000年からチタンに変更。それゆえ、2002年頃、パネライが大ブームとなった際は、PVDの中古相場が非常に高かったといえます。
その一方で2002年頃、チタンといったイレギュラーモデルへの評価は低く、“SS黒文字盤のルミノールベース”が入手困難な一方で、チタンのルミノールマリーナ(PAM00061)は定価以下で容易に入手可能だったわけです。
実際、筆者は2002年当時、本当は“SS黒文字盤(2番や112番)”を欲しいと思いながら、61番を約37万円で購入したわけで、経験からもチタン人気は低かったと知っています。
しかし、2010年代になると、それらチタンモデルの中古相場が上昇。筆者がかつて“安い”という理由で買った61番は、2015年頃になると2番や112番よりも高値となっていたわけです。
61番といったチタンモデルへの評価が高まったのは、おそらく「焦げ茶文字盤」だからでしょう。チタンモデルは“非・裏スケ世代”では焦げ茶文字盤が採用されていたものの、その後の“裏スケ世代”ではSSと同様の黒文字盤に変更。そうなると、焦げ茶文字盤への評価が高まったのだと思います。
これは、2002年当時人気がなかった69番(青文字盤)が後に50番よりも高くなったのと同じことだといえます。
そんな焦げ茶文字盤世代のチタンモデルでありますが、中でも最も高値といえるのが、そのレフティモデル。
パネライは、2針のベース、3針のマリーナ、イレギュラーモデルとしてレフティを用意する傾向がありますが、レフティは高い傾向があります。
そして、2001年まで製造されていた“非・裏スケ世代”のチタンレフティである、このPAM00056は、2017年1月時点でも約60万円という価格帯。当時、61番が約49万円でも“高い”という感覚だったことからすると、レフティは“特に高い”といえたわけです。
さて、そんなレフティチタンの56番でありますが、現在水準はどうなっているかというと、その答えは約72万円。
2017年に60万円台だったのが、今では70万円台となっているのです。
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オフィチーネパネライルミノールマリーナPAM00056の価格比較
時計名 | 状態 | 2017年1月の安値 | 期間 | 2023年8月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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オフィチーネパネライ ルミノールマリーナ PAM00056 |
中古 | ¥609,900 | 6年 7ヶ月 |
¥720,485 | 110,585 | 118.13% |