腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

ロレックスシードゥエラー16660、80年代ヴィンテージのフチありは近代的な16600と間違い探しレベルの差だが少し高い

この時計、2013年との比較で約20万円ほど値上がりしているのですが、実は値上がり額は16600より優秀

5桁リファレンス時代の16600は、最もプロフェッショナルなスポーツロレックスという印象が強くいつの時代も比較的高値で取引されたモデル

よって、ロレックスが全体的に安かった時期でも他の時計と比べると比較的高値だったため、そこから比べると15万円程度の値上がり額というこのクラスの他のスポロレと比べるとインパクトが弱い値上がり額。

それに対してより希少なこの16660は、ロレックスが全体的に安い時期の相場は16600と同じでも、その後の値上がりインパクトが異なるのです。

80年代ヴィンテージロレックスは、ロレックスブーム以前の腕時計であるため、通常の5桁リファレンスと比較して数が少ない上に、全体的に生産年が短めのモデルが多いため、希少要素は高め

しかし、見た目は近代的な印象の5桁リファレンスモデルと似ており、そんなに『レア物』扱いされず、相場もそれに連動して高くならないのです。

そんな中、通常の5桁リファレンスに対して少しばかり高い相場となっているこの16660

シードゥエラー」という注目されるモデルだからこそ、このような「間違い探し」レベルの違いに気づく人が多いということなのでしょう。

よって、シードゥエラーの場合、通常の5桁は最低価格に強い代わりに値上がりインパクトは弱く、この80年代ヴィンテージこそ投資対象として良い選択だったということがわかります。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -