同一デザインでの生産年はパシャCとしてはかなり長い方で、他のパシャCがビックデイトになった際もデザインは変わりませんでした。
ただデイト表示に関しては2008年頃より、拡大レンズが廃止されるとともに、日付が斜めに表示される仕様へ変化。
当初はメリディアンに黒文字盤は存在していませんでしたが、後から追加された黒文字盤にはビックデイト仕様とスモールデイト仕様が存在します。
ちなみに現在の相場は、初期のデイト表示でも新型でも、黒文字盤でも相場は変わりません。
同一モデルの場合、新しい仕様のほうが若干相場が高いということはありますが、パシャCメリディアンの場合、古いものでも新しいものでも相場が変わらないというのは興味深い点です。
デイト表示に関して、デザイン的にもコストがかかっているというお得感でも優秀なのはレンズがある前期のほうだと思います。
レンズが無く、斜めに日付が表示される後期型は、なんだか昔のヤフオクに出品されていた粗悪なニセモノと同じ仕様であり、コストダウンという印象があるのです。
よって、メリディアンの場合、新しい仕様と古い仕様が同じ相場なのだと予測します。
メリディアンを3針のパシャCと同じ相場で買うことができるという点、そして10万台前半で入手可能だということは、過去の常識では考えられませんでした。
10万円台前半というとかつてはオメガの価格帯であり、カルティエはもう一つ上の価格帯に位置していたのです。
定価やかつての相場を考慮すると、メリディアンをこの価格で買えるというのはびっくりな現象です。
海外に行くからGMTの便利な時計が欲しいと思った時、ポーンと買っても良い1本だと思います。
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