腕時計投資新聞

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パテックフィリップアクアノート5167A、最新型のアクアノートは一時期100万円以下で売られていた

腕時計投資において重要なのは、買った値段と売れた値段の差額です。

よって、このアクアノートのように、

  • 価格が高いけど人気があるブレスレット
  • 価格が安いけど人気が劣るラバーベルト

という2種類ある場合でも、実はどちらをかっても値上がり額が“同じ”という現象が起こるのです。

5167は2006年頃に登場した第二世代のアクアノートですが、

  • 5165(ラージサイズ、38mm)
  • 5167(エクストララージ、40mm)

という2サイズが展開されていました。

5165にはブレスレットが設定されていなく、すぐに生産終了となったため、基本のモデルは5167となります。

初代アクアノートの場合、

  • 5066(ミディアム、33mm)
  • 5065(ラージ、38mm)

という2サイズでの展開が生産終了時まで続いており、大きいラージのほうが希少でした。

初代と第2世代では、サイズにおける希少性が逆転するのです。

しかし、第2世代のアクアノートにおいて、数が少ない5165が5167より高いということはなく、現在はほぼ同じ相場な模様です。

5165はその存在自体がマニアックなため、時計を買おうと思った時検索しても引っかかりづらいという短所があり、それゆえ値段が変わりづらいという特徴があるのです。

それに比べて5167は知名度の高く個体数も多いというモデル。

よって、価格変動は5167のほうが起こりやすいのです。

ただ、マニアックな5165のほうも65万円という立派な値上がり額。

ということでアクアノート100万円前後で買うことができたならば、ヨットマスターロレジウムが1本買えるぐらい値上がりしたモデルなのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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