去年の12月時点でボトム価格が約119万円だったサブマリーナーの16610ですが、その際、ボトム付近の2個体を除くと、120万円台後半になっているという様子がありました。
16610には、Cランクといった程度が悪い個体がある傾向があるため、相場を見る際にはABランク以上のボトム価格を見る必要があります。
去年の12月時点では、ABランク以上のボトム付近に、120万円程度の個体が2つあったため、「120万円台後半になりそうだけど、どうなるか分からない」といった状況だったといえます。
というのも、2個体が売り切れれば相場は120万円後半となる反面、新たに120万円程度の個体が出てくるということは、珍しくないことだからです。
しかし今、そんな16610は、ついに120万円台後半となっている様子。
現在、ABランク以上のボトム価格は約128万円、次に安価な個体は約129万円であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年12月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナー 16610 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,198,000 | ¥1,288,000 | 90,000 | 107.51% |
2000年代前半において、スポーツモデルの中で最もオーソドックスといえたのが、この16610。人気がある反面、「レア感」はなかったといえるのが16610で、2000年代前半の新品実勢価格は38万円程度という状態でした。
また、2010年代前半の中古相場も30万円台といったところで、オーソドックスであるがゆえに「大きな変化はしない」という印象がありました。
そんな16610ですが、今や相場は130万円近いといった様子。
ちなみに、リーマンショック直後において16610は30万円を割っていたため、その頃と比べると実に「100万円値上がりした」といえる状態であります。
なお、近頃この16610の他にも5桁サブマリーナーが値上がりしている様子があります。先日お伝えした16613の青サブは、「約3ヶ月で11万円の上昇」といった様子となっているため、SSとコンビが、近頃短期間で目立った上昇となっているわけです。
そして、もう1つ、今回の16610の値動きに伴う「ポイント」が存在。
それが、16610と同世代のシードゥエラーである16600相場を16610が抜かしてしまったという点です。
現在、16610は約128万円となっている一方、16600のABランク以上のボトム価格は121万円。
5桁世代においても「シードゥエラーよりもサブマリーナーのほうが高い」という現象が起きているわけです。
定価の観点でも、相場においても、長らく16610よりも16600のほうが高いというのが常識でしたが、16610のほうが高値となっているのは、単に「凄い」と感じます。