最近のモデルでは「白文字盤」のラインナップが増えたシーマスタープロフェッショナルですが、2000年代頃までの世代では数えるほどしかなかったといえます。
また、白文字盤は2000年頃に登場した3連ブレスレットタイプに用意される傾向があり、例えば、GMTの2538.20がそれに該当します。
GMTの2538.20は2021年頃まで25万円程度といった水準でしたが2022年には40万円台に到達。近頃「派手に変動するようになったオメガ」の例の1つだといえる存在です。
けれども、同じ「白文字盤のプロフェッショナル」でも、クロノグラフの2598.20となるとその値動きは、GMTほど派手ではありません。
というよりも、不思議と第1世代にあたるシーマスタープロフェッショナル(5連)の値動きが、他の「派手な変動オメガ」と比べると弱いため、この2598.20もそこまで派手ではない変動となっているのかもしれません。
さて、そんな2598.20ですが、前回お伝えしたのは2021年3月。その際は、約22万円となっていました。
それに対して現在水準はどうかというと約29万円。
30万円近い水準になっているものの、他のオメガ、例えば先ほど例として出した白文字盤GMTなどと比べると、そこまで高くなっていないといえる側面があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オメガ
シーマスター クロノグラフ 2598.20 |
中古 | 4年 0ヶ月 |
¥224,400 | ¥294,800 | 70,400 | 131.37% |
この世代のシーマスタークロノグラフは、現行だった時期においてムーンウォッチよりも高い相場(新品実勢価格)でした。
例えば、2001年における相場はムーンウォッチ(3570.50)が約17万円だったのに対し、シーマスタークロノグラフ(2599.80)は約20万円。
現在の感覚だと、「17万円と20万円はそこまで違わない」と思われるかもしれませんが、当時はこうった違いでも「それなりの差」を感じ、「シーマスタークロノグラフは高い」という印象だっといえます。
また、同じシーマスタークロノグラフでもチタンモデルとなると、その相場は28万円程度になり、抜きん出て高い価格帯となっていました。
そういったことから、かつて「シーマスターのクロノグラフ」は「高いオメガ」という印象だったわけですが、現在ではムーンウォッチよりも遥かに安価なオメガとなっている状態です。
ムーンウォッチなどが50万円台という今において、30万円程度で購入可能というシーマスタークロノグラフは、「お得感のあるオメガ」だといえます。