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現在相場考察

30万円近い水準になっているものの、シーマスタークロノグラフ2598.20

2025年3月4日更新
オメガのクロノグラフ2598.20について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年3月の安値と2025年3月の安値を比較し現在相場を考察。この4年0ヶ月での変動は7万400円の値上がりだった。

シーマスター クロノグラフ 2598.20についての考察(2025年3月)

最近のモデルでは「白文字盤」のラインナップが増えたシーマスタープロフェッショナルですが、2000年代頃までの世代では数えるほどしかなかったといえます。

また、白文字盤は2000年頃に登場した3連ブレスレットタイプに用意される傾向があり、例えば、GMTの2538.20がそれに該当します。

GMTの2538.20は2021年頃まで25万円程度といった水準でしたが2022年には40万円台に到達。近頃「派手に変動するようになったオメガ」の例の1つだといえる存在です。

けれども、同じ「白文字盤のプロフェッショナル」でも、クロノグラフ2598.20となるとその値動きは、GMTほど派手ではありません。

というよりも、不思議と第1世代にあたるシーマスタープロフェッショナル(5連)の値動きが、他の「派手な変動オメガ」と比べると弱いため、この2598.20もそこまで派手ではない変動となっているのかもしれません。

さて、そんな2598.20ですが、前回お伝えしたのは2021年3月。その際は、約22万円となっていました。

それに対して現在水準はどうかというと約29万円。

30万円近い水準になっているものの、他のオメガ、例えば先ほど例として出した白文字盤GMTなどと比べると、そこまで高くなっていないといえる側面があります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年3月
の安値
2025年3月
の安値
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
クロノグラフ
2598.20
中古 4年
0ヶ月
¥224,400 ¥294,800 70,400 131.37%

この世代のシーマスタークロノグラフは、現行だった時期においてムーンウォッチよりも高い相場(新品実勢価格)でした。

例えば、2001年における相場はムーンウォッチ(3570.50)が約17万円だったのに対し、シーマスタークロノグラフ(2599.80)は約20万円。

現在の感覚だと、「17万円と20万円はそこまで違わない」と思われるかもしれませんが、当時はこうった違いでも「それなりの差」を感じ、「シーマスタークロノグラフは高い」という印象だっといえます。

また、同じシーマスタークロノグラフでもチタンモデルとなると、その相場は28万円程度になり、抜きん出て高い価格帯となっていました。

そういったことから、かつて「シーマスタークロノグラフ」は「高いオメガ」という印象だったわけですが、現在ではムーンウォッチよりも遥かに安価なオメガとなっている状態です。

ムーンウォッチなどが50万円台という今において、30万円程度で購入可能というシーマスタークロノグラフは、「お得感のあるオメガ」だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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