腕時計投資新聞

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2017年1月1日更新

ロレックスデイトナ16520白文字盤、デイトナは二度値上がりする

16520は生産終了から16年が経ち、数が限られている上に、エルプリメロという他社製の機械を搭載する最後のロレックスです。

そういったレアな要素に加えて、文字盤デザインが116520より格好良いと評価されることも多く、値上がりの期待できる時計でした。

値上がり期待というより、ステンレスのデイトナという存在が、高級腕時計の王者のような存在なため、値上がりして当たり前という印象すらあるかもしれません。

実際、定価ではコンビのほうが遥かに高いのにもかかわらず、ステンレスモデルのほうが高いという状況は16年以上続いています。

そういった様々な要素から、2015年の8月にすでに値上がり状態になっていた16520ですが、当サイトでは「28万円程度の値上がりは弱い」と判断していました。

2015年8月当時、2013年と比較して1652028万円の値上がり状態だったのです。

そして現在、2012年との価格差(白文字盤)は前ページの通り69万2400円の値上がり状態

2015年の記事より1年ちょっと過ぎた今、28万円どころではない値上がり額となりました。

というより、28万円の値上がり状態から28万円以上値上がりしているではありませんか。

2015年8月時点において、すでにロレックスが全体的に値上がりしており、当時も「高い」という印象が強い状況でした。

例えば、パテックフィリップアクアノート5167/1A)においては2011年3月と2015年8月とでは95万円の値上がり状態になっていたのです。

けれども、5167/1Aはその後値下がり状態に。現在の安値は205万円ですから、2015年と比べて38万円も値下がりしています。

つまり、同じく「高い」という印象の2015年8月と比較すると、

ということなのです。

つまり、「高い」時期だからと決めつけてデイトナを買うのを躊躇していたら30万円の値上がりというチャンスを逃しますし、単にアクアノートを見て相場全体が「値下がり」状態と判断するのも危険です。

ということで、この16520の値上がり現象を見ることから分かるように、腕時計投資ってとても奥が深くて面白いのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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