このところ、ヨットマスター2が「シリーズ廃止」という状態になったにも関わらず値下がり傾向となっているわけですが、ヨットマスター(1)についても派手は変動が見られないといった感覚があります。
そのため、ヨットマスター系は全体的にあまり動かないという感覚になるわけですが、実はそんなヨットマスターでも値上がりしているモデルが存在。
それが16623であります。
これは、5桁世代のコンビモデルなのですが、デビューしたのは2003年。ヨットマスターはYGが1992年、ロレジウムが1999年にデビューしましたが、メンズのコンビモデルは2003年登場と、かなり後になってからなのです。
なお、2004年にはデイトジャストやターノグラフなど、6桁世代の幕開けともいえるモデルが登場するため、この16623は最後に登場した5桁モデルだといえます。
そのためか、デビュー時からロレジウムよりも高い相場に位置していた経緯があります。
近頃といえば、ロレジウムよりもコンビのほうが高値といったことが常識となっていますが、この16623がデビューした2000年代前半といった時期は、16613青サブよりも16622ロレジウムのほうがだいぶ高値であるなど、「ロレジウムはコンビよりも高い」といった印象がありました。
それがヨットマスターの場合は、16623のほうがロレジウムよりも高かったわけで、デビュー時からなにかと気になる存在だったと筆者は記憶しています。
また、当時のロレジウムの文字盤ラインナップが1種類だったのに対し、この16623には複数の文字盤が用意。特に筆者は、グレー文字盤が好きなので、長年それの相場を追っています。
前回この16623グレー文字盤を記事で取り上げたのは2024年2月ですが、その際は約181万円となっていました。
それに対して現在水準は約193万円。
この1年2ヶ月で約12万円の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2025年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 16623 グレー文字盤 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥1,816,860 | ¥1,937,850 | 120,990 | 106.66% |
ロレックスのスポーツ系といえば、2022年2月頃に過去最高値を記録したという事例が多いですが、この16623の場合は、2024年2月時点で「過去最高値更新」といった状態でした。
その時に対して、現在水準は“更に上昇”となっているわけですから、16623グレー文字盤は、「ずっと値上がり状態」だといえます。
ちなみに、2023年3月の記事で「2022年2月3月水準よりも高い」と述べましたが、その時点では約169万円といった状態でした。
現在水準は約193万円ですから、じわじわと上昇した結果、気づいたらなかなか高くなっている、というように思います。