このところ、サブマリーナーでは、5桁世代のコンビモデルである16613が伸びていますが、その一方で116世代以降の青サブなどは伸びている様子がありません。
また、116世代といえば2013年頃に生産終了となったダイヤ文字盤の相場が高値といった傾向がありますが、それも近頃「特に動いている」ということはなく、116613GLBは、2023年11月水準よりも現在のほうが10万円以上安価となっているぐらいです。
しかし、同じ世代のコンビモデルでも、黒ベゼル、黒文字盤のダイヤモデルである116613GLNについては、伸びているといった状態が見られます。
前回この116613GLNを記事でお伝えした2024年2月時点では約274万円となっていたのですが、その時点でも「勢いがある」といえる状態でした。
このような世代のスポーツモデルといえば、2022年春頃が最も高かったという事例が多いですが、この116613GLNについては2022年2月3月といった時期よりも2024年水準のほうが高かったのです。
ちなみに、2022年3月において116613GLNは250万円台だったわけですが、2024年2月においては270万円台になっていました。
そして、2024年から現在にかけても116613GLNは伸びており、現在では280万円台に達している状態なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
サブマリーナー 116613GLN |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥2,748,000 | ¥2,830,000 | 82,000 | 102.98% |
116613GLNは、「黒ベゼル、黒文字盤のダイヤモデル」という、サブマリーナーのダイヤモデルとしては異色の存在だといえます。
5桁世代においてのダイヤモデルは16613SGだったわけですが、文字盤色はダイヤ専用色となる反面、ベゼルは青。ですから、ダイヤモデルのベゼルは「青」という印象が強いといえます。
それに対して、この116613GLNは一見すると、通常のコンビ黒サブのように見えるのに、実はドット部分がダイヤという意外性が面白いといえます。
ただ、これまでは、「ダイヤモデルにしては地味」という印象があったためか、青文字盤の116613GLBよりも安価といった傾向でした。
けれども今となっては、この意外性が評価されるようになったためか、116613GLNは116613GLBと同じ水準に達しているのです。
この世代のロレックスといえば、エアキングにフルーテッドベゼルやダイヤ文字盤あったなど、「異色」といえるモデルがいくつか存在。近頃はそういったエアキングもかなりな評価となっています。
この「黒文字盤ダイヤ」という116613GLNもエアキングなどと同じように、2025年の今だからこそ感じられる「強い意外性」が評価されているのだと思います。