まだ、オメガにおいて「凄まじい変動」という事例が見られなかった2016年、アラスカプロジェクトを記事で取り上げた際は、『2015年4月に38万円だったのが、2016年7月に約46万円になった』といった規模の変化でした。
それが、2018年になるとこのアラスカプロジェクトは凄まじい上昇へと変貌。2018年12月時点で約124万円に達していたのですが、これは2016年7月水準に対して約70万円もの値上がりだったわけです。
この頃から、こういった限定モデルを中心に、このような“派手な変動”をするオメガが増えていった経緯がありますが、2021年頃からはレギュラーモデルでも目立った変動が見られるようになったといえます。
レギュラーモデルの変動が目立つようになった後も、アラスカプロジェクトは「上昇⇒上昇」という動きを繰り返し、2016年にはじめて記事で取り上げてから「ずっと値上がり状態」という動きが続いていました。
しかしながら、去年の8月にアラスカプロジェクトは、大きな値下がりといった状態に変化します。
2022年6月時点で約288万円だったのが、2024年8月時点で208万円。約80万円の下落という変動となったわけですが、こういった大きな“値下がり”をするのは311.32.42.30.04.001のこれまでの値動きとしては初めてだったといえます。
そんなアラスカプロジェクトでありますが、現在水準は約274万円といった様子。
大きな下落となった去年の8月水準に対して、約66万円の上昇というように、一気に回復しているといえる状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年8月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オメガ
スピードマスター アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥2,080,000 | ¥2,747,800 | 667,800 | 132.11% |
なお、これまで記事でお伝えした311.32.42.30.04.001の相場は以下のとおりです。
こうしてみると、2016年まで50万円未満といった状態だったのが、その後100万円超え、200万円超えとなっていった様子がよく分かります。
311.32.42.30.04.001は、2022年6月まで上昇傾向が続いていたのが、2024年8月に下落。その時点で、2021年12月水準を下回るといった状態になっていました。
ただ、それから9ヶ月といった期間ですぐに回復したため、「大きな下落は一時的だった」といえます。
現在水準は、2022年6月に対して10万円ほど安価であるものの、それなりに近づいたといえるため、311.32.42.30.04.001の強さが分かるような値動きだと思います。