2023年から、“久々の上昇”といった状態が見られるパネライですが、特に2000年代前半頃までにデビューした世代が伸びている傾向あります。
パネライは、2016年頃まで「相場全体が高いときは高く、安いときは安い」といった値動きをしていたものの、2017年頃から値動きが停滞。
それが、2023年から値動きするようになったため、現在では「過去最高値」といった状態になっているモデルが多いといえるのです。
2000年代前半頃のパネライといえば、高級順に『ラジオミール⇒ルミノールクロノ⇒ルミノール40mm⇒ルミノール44mm』といったラインナップ構成でした。
この世代のラジオミールのRGモデルである103番は、2021年10月時点で約139万円だったのが、2023年6月には180万円台になったという動きをしています。
その一方で、同じ世代のWGモデル、PAM00062については、2023年時点で「値下がり」といった動きがありました。
この62番は、この世代の“非限定ラジオミール”としては、初のモデルといえる存在。
“裏スケ”仕様のため、搭載されているゼニスエリートベースのムーブメントを眺めることができるのですが、前期はローターが銀色、後期は金色といった違いがあります。
62番よりも後に出た103番の場合、62番のような仕様違いが無いため、62番には初期世代ならではの魅力があるともいえるでしょう。
しかし、62番は長らくこの世代のK18ラジオミールとしては相場が安価といった状態が続いており、前回記事で取り上げたの2023年2月時点では、なんと100万円未満で購入可能といった状態だったのです。
そんな62番ですが、現在ではどういった状況になっているかというと、その答えは148万円であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年2月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00062 |
中古 | 2年 4ヶ月 |
¥987,800 | ¥1,480,000 | 492,200 | 149.83% |
PAM00062は、2016年2月時点で約129万円という水準に達していたのですが、その後は値下がりが継続。
2016年頃までは、「62番の中古個体が激減、相場も高値」といった印象があったのですが、その後は値下がり。その結果、62番は長らく「2016年2月水準よりも安値」という状態が続いていました。
2021年時点で「2016年水準よりも安価」というのが意外だったわけですが、それが2023年になると100万円未満となったため、「2016年水準よりもさらに安い」となってしまったわけです。
それに対して、現在水準は148万円となっているため、「ようやく2016年水準を上回った」といえます。
ただ、140万円台になったとはいえ、依然として62番は103番よりも安価という側面があります。
なお、これまで記事でお伝えしたPAM00062水準は以下のとおりです。