セラミックベゼルに青赤が登場したのは2014年ですが、その際デビューしたのがGMTマスターシリーズ初のWGモデル、116719BLROです。
当初は黒文字盤として登場した116719BLROですが、2018年にSSにも青赤が登場したため、見た目の混同を避けるためか、そのタイミングでWGは青文字盤へと変更。
そして、翌年2019年にWGは126型番へとモデルチェンジされたため、116719BLROの青文字盤はわずか1年という短い生産期間となったわけです。
そのため、以前から116719BLRO青文字盤は「特に高値」といったポジション。2019年時点の“黒対青”の相場差は150万円程度にも達していました。
そんな116719BLRO青文字盤でありますが、2023年頃からは「黒文字盤との差が以前ほどではない」という状態に変化。
また、値下がり傾向が続いていたこともあり、2024年2月時点では約509万円といった相場になっていたのです。
2024年2月時点の約509万円という水準は、どういった印象かというと「6桁世代K18モデルでは安価なほう」だったといえます。
かつてであれば、116719BLRO青文字盤は同世代のK18と比べて高値だったわけですから、2024年2月時点でポジションに変化が生じていました。
そんな116719BLRO青文字盤ですが、2024年から現在までにかけても値下がりがつづている様子があります。
現在水準はどうなっているかというと、約481万円。
かつてあれほど“高値”という印象だった116719BLRO青文字盤が、なんと500万円割れとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
GMTマスター2 116719BLRO 青文字盤 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥5,099,000 | ¥4,818,000 | -281,000 | 94.49% |
なお、116719BLRO青文字盤は2021年1月時点で568万円という価格帯に位置していました。
当時、YGの116718LNは約398万円、サブマリーナーのWGモデルである116619LBは約412万円だったことを考慮すると、116619LB青文字盤は、だいぶ高いポジションとなっていたことが分かります。
また、126世代のGMTマスター2、126715CHNRの2021年1月時点相場は約436万円。また、その時期出たばかりだったサブマリーナーの126618LB水準を見ても468万円という価格帯でした。
ですから、2021年1月時点において、568万円という水準だった126618LB青文字盤は、同じ世代どころか、126世代のK18モデルと比べても「100万円単位で高値」といった状態だったわけです。
しかし今、そんな126618LB青文字盤は、上記いずれのモデルよりも安価となっている状態。
かつて“かなり高値”というポジションに位置した126618LB青文字盤が、なぜこのような変化となったのか興味深いといえます。
なお、上記の変化を分かりやすく以下にまとめました。
2021年1月時点
116719BLRO青文字盤 568万円
126618LB 468万円
126715CHNR 約436万円
116619LB 約412万円
116718LN 約398万円
2025年6月現在
126618LB 615万円
126715CHNR 約553万円
116619LB 約538万円
116718LN 約517万円
116719BLRO青文字盤 約481万円