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現在相場考察

約49万円に下落、スピードマスターブロードアロー3551.20

2025年7月17日更新
オメガのスピードマスター3551.20について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年1月の安値と2025年7月の安値を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は12万9000円の値下がりだった。

スピードマスター ブロードアロー 3551.20についての考察(2025年7月)

2000年に「高級なスピードマスター」といった役割でデビューしたムーンフェイズとブロードアロー。

どちらもSSを基本とするモデルですが、ムーンフェイズはWGベゼル、ブロードアローにはフレデリックピゲベースのムーブメントを搭載するという「高級要素」が備わっています。

新品当時の相場は、ブロードアローのほうがやや高値といったところで、当時の人気度もブロードアローのほうが優勢といった感覚があったといえます。

しかしながら、2010年代後半からムーンフェイズ相場が上昇。

それからというものの、ブロードアローはムーンフェイズ相場を追いかけるといった感じになったといえます。

2024年1月時点でブロードアローの3551.20は、約62万円という水準に達し、当時のムーンフェイズ3575.20に近い状態に上昇していました。

しかしながら、それから今にかけてブロードアローの3551.20は値下がり状態。

現在水準は約49万円となっているのですが、これは2024年1月水準に対して約12万円の下落であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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オメガ スピードマスター ブロードアロー クロノグラフ 42mm 3551.20 SS メンズ時計 ホワイト 仕上げ済 美品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年1月
の安値
2025年7月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
ブロードアロー
3551.20
中古 1年
6ヶ月
¥627,000 ¥498,000 -129,000 79.43%

これまでも3551.20は、上昇した後にやや下落するなど落ち着かないといった傾向はありましたが、今回のような「明らかな下落」というのは初めてだといえます。

記事では、2016年から3551.20を追っていますが、これまで「値下がり」を伝えたことはありません。

例えばですが、60万円台になった後に、一時的に50万円台後半の個体が出たとしても、「60万円前後」といえる状態が続くケースが多かったため、これまで特段「下がっている」という情報を伝える必要がなかったのです。

しかし今回は、1年半で約12万円の値上がり。残価率も約79%と、明らかに値下がりしている状態であります。

ですから、3551.20の値下がりを伝えることになった次第なのですが、2016年以降、こういった事が起きるのは初めてであります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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