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現在相場考察

2022年2月水準に対して約155万円もの上昇、デイデイト118205ピンク文字盤

2025年7月27日更新
ロレックスのデイデイト118205について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2025年7月の安値を比較し現在相場を考察。この3年5ヶ月での変動は155万9873円の値上がりだった。

デイデイト 118205 ピンク文字盤についての考察(2025年7月)

このところ、デイデイトが高くなっている雰囲気があるのですが、今最も筆者が注目しているのが「3連ブレスレット」であります。

3連ブレスレットのデイデイトといえば、2001年デビュー世代の印象が強いですが、実はその1つ前世代(18238等)にも3連が存在します。

3連ブレスレットが設定されているのは、スムースベゼルのモデルなのですが、「フルーテッド+プレジデント」に対して、ある種若々しく見える点が魅力だといえます。

5桁前期に設定されていたのは18208でありますが、数が少なく中古相場で見かけることは稀。また、3連ブレスレットが装着されている率も低い印象で、いずれにしても入手困難(物理的に)だといえます。

それに対して、2001年デビュー世代(118238等)では、3連ブレスレットが表立って展開されたためか、中古流通量も多い傾向があります。

ただ、近頃は2001年世代においても、3連モデルの流通量が減っており、出たらすぐ売り切れてしまうという場合もあります。

ちなみに、2001年デビュー世代では、デビュー時から3連が目立っていましたが、デイデイト2がデビューした2008年頃までに3連は目立たない存在となっていた印象があります。

また、2015年からの現行世代では3連モデルが廃止されています。

そのため、今の感覚では「スムース+3連」というデイデイトはより一層新鮮な印象となり、その意外性に対して、今まで以上の価値を見いだせる、ということになっても不思議ではありません。

なお、この世代の3連モデルには、YG、WG、PGの3つがあるのですが、今回は「オーソドックスな文字盤」の相場を取り上げたかったため、唯一それが売られているPG、118205を取り上げたいと思います。

これまで、記事では118205の黒文字盤を長らく追ってきたのですが、今回はこの時代のPGの代表的な文字盤色ともいえるピンク文字盤の相場をお伝えします。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2025年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
118205
ピンク文字盤
中古 3年
5ヶ月
¥2,720,127 ¥4,280,000 1,559,873 157.35%

118205ピンク文字盤は、2022年2月時点で約272万円という水準でしたが、現在ではなんと428万円といった状態。

2022年2月といえば、ロレックススポーツ系の多くが過去最高値といった状態になっていた時期である一方、4月頃からは下落傾向になった経緯があります。

そのため、スポーツ系の一部は、2022年2月水準と現在水準を比較すると「かなり安価(場合によっては半値)」となっているケースが珍しくありません。

しかしながら、この118205の場合、2022年2月から現在までにかけて約155万円もの上昇。「よくあるスポーツ系の値動き」とは一線を画するといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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