長らくIWCは、良くも悪くも「値動きしない」という状態が続いていたといえます。
どのぐらい「値動きしなかったのか」というと、リーマンショック後の安価な時期と、アベノミクス5年後の“高すぎる”といわれていた時期とで、ほぼ変わらないという状態。
モデルによっては、2002年頃の新品相場、2010年の中古相場、2015年の中古相場が「ほぼ同じ」ということもあったぐらいです。
それぐらい値動きしない印象だったIWCでありますが、2022年になると不思議と値動きするようになるモデルが出現したという経緯があります。
例えば、このインヂュニアのIW322701は、少なくとも2019年頃まで「2010年水準よりも安価」という状態が続き、33万円前後という水準で購入可能となっていました。
IW322701は、2005年に登場したモデル。ブレスレットのスポーツ系といった見た目から、需要がありそうな王道モデルだといえます。
そうであるにも関わらず、長年33万円前後で購入可能だったわけですから、「お得モデルの代表格」といったところ。
それが2022年8月になると一気に上昇し、約81万円という水準に達していたのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年8月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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IWC
インヂュニア IW322701 |
中古 | 3年 0ヶ月 |
¥816,600 | ¥605,000 | -211,600 | 74.09% |
そんなIW322701でありますが、80万円台となった後は、相場があまり安定しない状態が続き、1つだけ安価な個体が出るといった傾向も多くありました。
ただ、相場が安定しなかったために記事ではお伝えしづらく、2025年の今になってようやく、その後の様子をお伝えしている次第であります。
現在、IW322701は約60万円となっているのですが、これは2022年8月に対して約21万円の値下がり状態。
ただ、2010年12月から2021年頃まで長らくIW322701が30万円台に位置していたため、現在の状態は「急上昇後に落ち着いた」といったところでしょう。