ブルガリのスクーバといえばラバーベルトの印象ですが、ステンレスブレスレット仕様も存在します。
特にこのステンレスブレスレットは、同じ時代の人気モデル「スポーツ」と同じデザインであるというのが良い点。
また、これが現行だった当時の新品価格はラバーベルトよりブレスレットのほうが10万円近く高かったというポイントもありますが、現在では両者の相場はあまり変わりません。
ラバーベルトは革ベルトほど交換頻度の高い消耗品ではないものの、ブレスレットと比較すると圧倒的に痛みやすいため、ステンレスブレスレットのほうが程度の良い個体が見つけやすいというメリットがあります。
スクーバが主流モデルだった頃から既に15年以上が経過した今、ラバーベルトの多くは劣化している可能性があります。
もしもこれが金無垢モデルのように、使用頻度が少なめという傾向の腕時計であればラバーベルトの痛みが少ない個体が多いかもしれません。
しかし、スクーバは当時の人気モデルであるため、“この時計1本だけ”を使うというように使用頻度高めに使われた個体が多い傾向があり、ラバーベルトの痛みも時計本体の痛みも激しい個体が多いのです。
そのため、個体の程度によって相場には若干の差があり、本来の相場はどのラインなのかをしっかりと見極める必要があるのです。
そして、程度の良いモノ(30万円以上の個体では当たり前の程度状態)同士で比較した場合、ここ6年ほどの間において殆ど相場が変わっていないのです。
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年10月 の安値(ヤフオク) |
2017年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ブルガリ
スクーバ SD38S |
中古 | 6年 4ヶ月 |
¥128,000 | ¥94,800 | -33,200 | 74.06% |
このスクーバ、2001年に現行だった頃の新品実勢価格は約34万円。
同じく防水腕時計のサブマリーナデイト(16610)の当時の新品実勢価格は約37万円なので、スクーバはサブマリーナの立派なライバルだったのです。
現在の16610は中古が50万円以上と非常に高価な時計になってしまいましたが、本来ライバルであったはずのスクーバはなんと10万円以下という価格で購入可能なのです。
10万円以下という価格であれば、サブ時計としてポーンと気軽に買える価格だと思います。
この価格帯で、内容的にもかつてのポジション的にも魅力期な時計が買えるというのは今の時代における特権だと思います。
ロレックスが全体的に高くなった今、安くて良い時計としてこのブルガリは非常におすすめです。
特にこのスクーバ、良き時代のブルガリとして評価する人が多いのに、これほど安い相場なのです。
最近、再評価されつつある傾向なので、この値段で買えなくなる可能性もあります。