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限定エルプリは価格回復傾向、パネライルミノールクロノPAM00052

このPAM00052というモデルは、1999年に限定仕様として売られたレアモデル。

  • 40mm
  • ブレスレット
  • エルプリ

というパネライはこのPAM00052の登場をきっかけとして、2000年から2002年までレギュラーモデル化されました。

当時のパネライは、40mmラジオミールと40mmクロノグラフが最高級モデルとして“特別な存在”という位置。

両者にはゼニス製ムーブメントが搭載され裏スケ仕様という点も共通しています。

ラジオミールには基本金無垢モデルしか用意されず、クロノグラフモデルもチタンとステンレスのコンビ仕様という凝った内容。

ドレッシーなラジオミールが金無垢、スポーティーなクロノグラフがチタンコンビというのは非常に良い棲み分けであり、まさに両方欲しくなってしまう存在感です。

当時のラジオミールは数年ほど前から100万円以上という相場になっており、値上がり状態でした。

しかし、このPAM00052に関してはパネライが全体的に安かった2010年頃と比較して値下がり傾向だったのです。

そのことは2016年8月の記事でも紹介。

そして、今となってはそこから30万円以上の値上がり状態となったのです。

最近40mmラジオミールも大幅に値上がり傾向のため、良き時代のパネライに光が当たっているのかもしれません。

とはいえ現状価格はやっと2011年と同じ水準になったというところ。

同じくエルプリ搭載の16520が最近短期間で大幅に値上がりしていることも踏まえると、今後このPAM00052の評価が正当なものになりそうな気がします。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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