1年未満という短期間で40万円程度の値上がりをした16520に対して、ノーチラスは50万円以上という水準。
かつて16520が現行だった時代、見向きもされなかったノーチラスは今となってはデイトナ以上に存在感のあるモノとなったのです。
さて、今回の記事の3800/1というモデルですが、これは33mm程度のミディアムと呼ばれるサイズで、1982年から2005年頃まで長期に渡って製造されたモデル。
ミディアムといっても1997年頃に登場したパワーリザーブ3710/1Aが登場するまで、このサイズのみの展開となっていたため、ロレックスのボーイズサイズとは意味合いが異なります。
それは同時期にミディアムとラージが展開されたアクアノートにも言えることで、パテックフィリップにおける33mm程度のミディアムはメンズサイズ扱いです。
3800/1は90年代にマイナーチェンジされ、パテックフィリップ自体のリファレンスも小変更されたことにより3800/1Aとなります。
その際、デイト表示のフォントが今と同じく太めのゴシック体となりました。
それ以前はこの記事の個体のように明朝体で、それよりもっと古いものは色が反転して黒背景に白文字という仕様です。
以前は90年代に登場したゴシック体の個体以前のモデルは“古め”とされ若干安い傾向でしたが、最近はあまり相場に影響を及ぼさない模様。
今においては年式より文字盤色のほうが重要で、この伝統的なエンボス青文字盤の相場が最も高い傾向です。
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