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希少なラジオミール、オフィチーネパネライPAM00062

40mmのラジオミールは、ゼニスエリート搭載という点や、金無垢しかラインナップされていないという高級モデルという点がとても魅力的。

しかし、2002年頃においての中古相場は60万円前後という水準であり、50万円台で売られている個体も多々ありました。

それが2000年代後半に80万円台となり、その後は100万円以上というようにどんどんと値上がり。

確かに、この魅力的なパネライにとって現在の120万円台という価格は理解できる水準だと感じます。

PAM00062はずっと売っている個体がないほどの希少なモデルながら、たまに売りに出た際にPGのPAM00103よりずっと安く売られることもあることもあり、それは以前の記事でもお伝えしたとおりです。

本来、PAM00062のほうが希少なのですが、

  • クッションケースにPGの色合いが人気
  • PAM00062が希少すぎて認知されていない

という点がある模様であり、PAM00103より圧倒的に高いということもなければ、逆にかなり安く売られることすらあるのです。

PAM00062は2000年と2001年の製造、PAM00103は2001年と2002年の製造。どちらも製造期間の短い希少種であることに変わりはないのですが、なぜかPAM00062のほうが売られていない傾向です。

また、PAM00103には、ローターが銀色の前期と金色の後期が存在しますが、より古いPAM00062には銀色ローターの個体しか存在しません。

かつては同じモデルの色違いというように売られていたPAM00062PAM00103ですが、今ではPAM00062の方が希少なのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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