LINKといえば、S/el後継というイメージが強く、先のように元はクオーツ中心のラインナップということからも、「エルプリを搭載している」ということはかなりの意外な出来事だと感じます。
エルプリメロといえば、デイトナやパネライのクロノグラフなどかなり高級機に搭載されているという印象がありますが、それらより安いラインナップであるLINKへ搭載されているというのは驚きです。
とはいってもこのLINKの定価はなんと78万円という水準。
LINKというとキリウムのように自動巻搭載でも安いイメージですが、エルプリ搭載モデルは高かったのです。
そのため、2009年の中古価格は約30万円という水準。
しかし、それが今となっては10万円台で購入可能となっています。
LINKというモデルは、カレラ中心のラインナップとなった今のタグホイヤーを見ていると、とっくに生産終了となったシリーズという印象すらあります。
けれども実はまだまだ現行の機種としてラインナップし続けられています。
ただ、もともとユーザーが持っているLINKのイメージと、エルプリが搭載されたLINKの区別が付きづらく結果的に安値傾向へとなっているのでしょう。
ちなみに、現在S/elの相場は程度の良いモノでも5万円前後という水準。
それと比べるとエルプリ搭載のLINKが10万円台後半というのはしっくりくる相場です。
とはいえ、この時計には価格面以外にもとても大きな面白みがあると感じます。
それは、まさにS/elの後継機にエルプリメロが搭載されているという点であり、クルマで例えるならば、8気筒エンジンを積んだVWパサートという感じです。
よってこのモデル、中古選びという視点では、かなり面白いモデルだと感じます。
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