2007年時点で既にアルミニウムはそこそこ程度の良いモノが6万円程度で購入可能でしたが、とても程度の良いモノとなると10年前でもプラスアルファ高いという状況だったのは今と変わりありません。
ただ、アルミニウムがデビューしたのは1998年ですから、10年前の2007年においては、最も古い個体でも“9年前のモノ”という状況。今ではそこから10年経っているわけですから、最も古い個体は“19年前のモノ”となっています。
そのため2007年時点でのアルミニウムには、現在より程度の良い個体が多かったのです。
では、なぜ程度の良い個体が減っている現在において、「とても程度の良い」アルミニウムが若干の値下がり傾向かというと、ブルガリの人気が10年前より弱まっているからだと予測できます。
例えばクロノグラフのCH35Sは10年前まで20万円台前半という相場。それが今では10万円台前半まで下落しているのです。
よって、「程度の良いアルミニウム」の需要は減っていないものの、ブルガリに注目が集まっていないことにより、2007年と比べて弱いのです。
そのため、希少性は増したのにもかかわらず、若干の値下がりという結果。
しかし、最近は90年代のブルガリに対して評価をする人が増加傾向であり、「クラシックブルガリ」とも呼ばれています。
実際、90年代のブルガリにはとても魅力的なモデルが多いため、今後もブルガリは要注意な存在だと感じます。
そして、クラシックブルガリが今よりもっとメジャーになった際、とても程度が良いアルミニウムはかなり重要なモデルとなるはずです。
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