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現在相場考察

ロレックスシードゥエラー16660、80年代ヴィンテージのフチありは近代的な16600と間違い探しレベルの差だが少し高い

2016年11月3日更新
ロレックスのシードゥエラー16660について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年5月の安値(ヤフオク)と2016年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年6ヶ月での変動は19万6000円の値上がりだった。

シードゥエラー 16660についての考察(2016年11月)

5桁リファレンス時代のシードゥエラーといえば16600ですが、それとリファレンスも見た目もそっくりなこの16660

このモデルは、16600の1世代前のモデルで1980年から約10年生産されましたが、約20年生産された16600と比べると影が薄い印象。

両者の基本的な違いは搭載するムーブメントであり、外見の差は裏蓋に刻印されている文字の違いが一番大きいというぐらい見分けが付きづらい時計です。

ただ、この16660には“フチあり”と“フチなし”が存在。明白に見た目の差がある“フチなし”のほうは高値です。

同じ時期のサブマリーナはノンデイトが5513デイトが16800168000だったのですが、サブマリーナと比較してシードゥエラーのほうが違いが少なく、特に“フチあり”仕様のモデルは16600と比べると見た目もリファレンスナンバーも「間違い探し」状態といえるでしょう。

ロレックス シードゥエラー 16660(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年5月
の安値(ヤフオク)
2016年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
16660
中古 3年
6ヶ月
¥398,000 ¥594,000 196,000 149.25%

この時計、2013年との比較で約20万円ほど値上がりしているのですが、実は値上がり額は16600より優秀

5桁リファレンス時代の16600は、最もプロフェッショナルなスポーツロレックスという印象が強くいつの時代も比較的高値で取引されたモデル

よって、ロレックスが全体的に安かった時期でも他の時計と比べると比較的高値だったため、そこから比べると15万円程度の値上がり額というこのクラスの他のスポロレと比べるとインパクトが弱い値上がり額。

それに対してより希少なこの16660は、ロレックスが全体的に安い時期の相場は16600と同じでも、その後の値上がりインパクトが異なるのです。

80年代ヴィンテージロレックスは、ロレックスブーム以前の腕時計であるため、通常の5桁リファレンスと比較して数が少ない上に、全体的に生産年が短めのモデルが多いため、希少要素は高め

しかし、見た目は近代的な印象の5桁リファレンスモデルと似ており、そんなに『レア物』扱いされず、相場もそれに連動して高くならないのです。

そんな中、通常の5桁リファレンスに対して少しばかり高い相場となっているこの16660

シードゥエラー」という注目されるモデルだからこそ、このような「間違い探し」レベルの違いに気づく人が多いということなのでしょう。

よって、シードゥエラーの場合、通常の5桁は最低価格に強い代わりに値上がりインパクトは弱く、この80年代ヴィンテージこそ投資対象として良い選択だったということがわかります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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