シーマスターやスピードマスターには、様々なシリーズが展開されていますが、どちらも「プロフェッショナル」系が基本となっているといえます。
そういった基本モデルにおいて、豪華版が一部に存在するわけですが、その意外性に対する人気度は高いといえます。
さて、今回はシーマスタープロフェッショナルにおける“豪華なモデル”をお伝えしたいと思います。
「豪華なモデル」といっても、今回取り上げる2230.50という存在は、WGベゼル仕様のSSケースモデル。今の感覚でいえば、“ちょっと豪華なモデル”といえるかもしれません。
WGベゼルのシーマスターといえば、1999年登場のアメリカズカップ限定モデルが思い浮かびますが、この2230.50はアメリカズカップのような限定品ではありません。
デビューは2000年代中盤で、当時の新品相場は17万円程度でした。
前回、この2230.50を記事でお伝えしたのは2016年6月と、すでに9年も前になってしまったのですが、その際の中古相場は約16万円といったところであります。
さて、ここ数年といえば、オメガ相場が目立って上昇しているという傾向がありますが、この2230.50の相場はどういった変化となっているのでしょう。
現在、2230.50は約38万円という水準にまで到達。2016年6月水準に対して、実に21万円もの値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年6月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
オメガ
シーマスター 2230.50 |
中古 | 9年 4ヶ月 |
¥165,024 | ¥382,140 | 217,116 | 231.57% |
2016年6月時点で2230.50は、約16万円だったわけですが、そこから現在までに上昇した額が約21万円。
かつての本体価格を上回る上昇額となっているわけです。
2016年時点では、新品時の相場と変わりなかった2230.50でありますが、そこから随分伸びた結果、今や38万円といった水準に達しているというのは感慨深いと思います。
というのも、2016年当時の「38万円」といえば、エクスプローラー14270の相場だったから。時間が経ったとはいえ、2230.50がその頃のエクスプローラー水準に達しているのは凄いと思います。
2016年時点では、「新品で売られていた時点と同じ」といった様子だった2230.50が、こういった「派手な値動き」をするとは想像できませんでしたから、やはり腕時計の値動きは面白いと思う次第であります。