パシャCと比べると認知度は低いものの、パシャ38mmに対するファンは多いようで、最近良いモノがあるとすぐに売れてしまう傾向です。
特に、3針モデルの程度の良いモノは売り出されている個体がないという状況。
パシャ38mmには痛みやすい箇所が多々あり、特に文字盤がダメージを受けている個体が多い傾向で、特に最近程度の良いものが減りつつあるのです。
売り出されているモノを見ると、文字盤の一部にカビが発生していたり、ムーブメントから染みたと見られる油が文字盤中央を黒く変色させていたりと、そのダメージは多岐にわたります。
つまり、このパシャ38mmという時計はオメガやロレックスのような感覚で、毎日使うようなタフ用途には適していないのです。
ただ、この時計が現行モデルだったころ、まさに第一次腕時計ブーム真っ只中。その頃、カルティエは主力4ブランドとしてロレックスと積極的に比較される対象だったため、パシャ38mmを1本目の時計として買ってしまった方もいるのでしょう。
その結果、パシャ38mmの流通量は一定数あるものの、程度の良いモノを探すのは困難な傾向。
当時の実勢価格が頭一つ高かったクロノグラフについては、程度の良い個体が多い模様ですが、3針モデルとなると程度が良い個体が少ないのです。
フレデリックピゲ製ムーブメントのクロノグラフに対して、ジラールペルゴ製である3針モデルは、少し人気要素に劣る気もします。
とはいえそれは、以前も紹介したようにオーバーシーズと同じであり、高級モデルの構成として適正なのです。また、このジラールペルゴ製の薄型ムーブメントには一定の評価もあり、決して不人気要素ではありません。
そして、最近パシャ38mmにちょっとした異変が起きている模様です。
これまで常に人気があったのはクロノグラフで、その次にグリッド付きの3針という傾向。それに対して、最もシンプルな3針モデルはそんなに目立たない印象で、特に人気という印象がなかったのです。
しかし、最近3針モデルの程度が良いものは全て売り切れてしまっているほど、密かな人気があるという感じであり、意外にも希少モデルになりつつあるのです。
そんな、パシャ38mm3針モデルの中でも、かなり程度が良い個体が目立つものがあります。
それが、このコンビモデルです。
カルティエパシャ38mmW31035T6の価格比較
時計名 | 状態 | 2014年5月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年7月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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カルティエ パシャ38mm W31035T6 |
中古 | ¥351,000 | 3年 2ヶ月 |
¥326,000 | -25,000 | 92.88% |