パネライの腕時計というと、現在のラインナップではブレスレットモデルの印象が薄い傾向がありますが、かつてパネライが流行り始めた時、最初に人気となったのはブレスレットモデルです。
その頃ラインナップされていたブレスレットモデルは、黒・白・青の3種類があったのですが、青文字盤だけオールサテン仕様となっていました。
黒文字盤と白文字盤は、ベゼル、ブレスレットの一部がポリッシュとなっており、サテンとポリッシュの組み合わせが人気だったのです。
それに対して青文字盤のPAM00069は唯一オールサテンだったため、特に人気のない存在でした。
そんなPAM00069は2001年に生産終了となり、2002年から黒文字盤などと同様にポリッシュ&サテン仕様となったのです。
そんなPAM00069は生産期間が短いということにより、2000年代後半からはレアモデルとして評価されはじめます。
そして、パネライなど腕時計が全体的に安かった2009年の時点でも47.8万円という相場だったのです。
ちなみにその頃、ヨットマスターロレジウム16622がほぼ同価格という水準で、青サブでも30万円台後半という水準でした。
その後、腕時計が全体的に高くなった2013年以降において、PAM00069はどうなったかというと2016年3月時点でも52.8万円という水準でそれほどの値上がりとなっていなかったのです。
さらに、2016年夏頃からは値下がり傾向となり40万円台前半で売られていたのです。
値下がり傾向は2017年でも続いており、5月頃においても相変わらず40万円台前半という相場。
しかし、最近PAM00069は反発している模様で、再度50万円台という相場に回復している模様です。
本記事で参考とした中古腕時計
|
|
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00069 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥410,400 | ¥559,000 | 148,600 | 136.21% |
最近、2000年代前半に登場したパネライが全体的に値上がり傾向という印象ですが、それらの相場は過去最高値水準というよりは2016年夏以前に回復したという感覚です。
例えば、黒文字盤のPAM00050は2015年夏頃において40万円台後半という相場でしたが、2016年夏過ぎから30万円台後半でも売られる傾向となり、最近では再度40万円台後半まで復活しています。
2000年代後半からPAM00069は他の文字盤に比べて高い相場となっています。そのため他の文字盤が40万円台後半という相場の今、50万円台という水準は自然に映ります。