2000年代後半にデビューした第二世代から、ローズゴールドが金無垢モデルの標準となったアクアノート。
カラトラバやコンプリケーションなどは、ローズゴールドとイエローゴールドが同時にラインアップされているため、どちらを選ぶかは好み次第であり、それぞれの色合いに対して大きなレア感はありません。
しかし、パテックフィリップはスポーツ系となるとかつてはイエローゴールドが基本。また、第二世代のアクアノートが登場した時期までは、パテックフィリップだけでなくロレックスなど他ブランドでもスポーツ系にはイエローゴールドが標準という傾向がありました。
そのため、ローズゴールドのスポーツ系という5167Rは、デビューしてから高い注目度となっていた印象があります。
第一世代においては、ステンレスと特に変わりなかった文字盤もベルトも、ローズゴールドの第二世代からは「ブラウン」という専用色へと変化。
それら要素が混じり合い、5167Rはとても高い水準に位置する高級腕時計という印象です。
その通り、中古価格でもこの時計は300万円台という水準が当たり前。
そして、その水準でありながらもきちんと値上がり傾向という凄さもあるのです。
アクアノート5167Rは、現在380万円から394万6000円という水準ですから、現在は2017年8月から約35万円ほど上昇しているという様子。
しかし、実はこの時計2017年より2015年のほうが高い傾向だったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値(楽天) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5167R-001 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥3,447,600 | ¥3,800,000 | 352,400 | 110.22% |
2015年11月には約367万円という水準だったのが、2016年11月には304万円まで値下がり。
実に60万円以上安くなったのです。
2016年11月といえば、スポーツロレックスを筆頭に数多くの腕時計が安くなった時代。
その後それら腕時計は見事に価格回復し、安くなる以前に戻るだけでなく、それ以上に高くなるという状況となっていました。
けれども、アクアノートはこの5167Rに限らず、ステンレスモデルなども2015年以前の水準に戻らない傾向があり、実際2017年8月でも2015年11月より安いという傾向でした。
そして、その2017年8月から約35万円ほど高くなった今、5167Rはやっと2015年11月以上の水準となり、その時点と比べても12万8000円高くなっています。
ですから、アクアノート5167Rは2016年に安くなって以来、やっと価格回復したという様子なのです。