インヂュニアは、IWCの耐磁時計として有名ですが、年式によって見た目が大きく変化するということがあります。
このIW322701は2005年に登場した比較的新しい世代で、ロレックスの6桁に相当する年式なのですが、現在でも30万円台前半という水準で購入可能。
ブレスレット、防水、機械式といえば、高級腕時計選びの王道ですが、インヂュニアはそれに耐磁性能という要素が加わります。
ですから、安く購入可能な王道モデルであるわけで、IWCというブランドからしても、非の打ち所がない時計ともいえるかと思います。
しかし、このIW322701は、前回お伝えした2年前から価格がほぼ変わっていないのに対し、当時「割高」と思われた人気モデルの多くは、数十万から数百万円単位の値上がりとなっています。
このようなことは、“結局お得なのはどちらか”と考えさせられますが、「絶対に売らない」という前提なら、購入価格が安いほうがリスクが少ないともいえます。
ただ、「売らない」と言っている人でも、結局その後売っているということはよくあることですし、結果的に売らなかったとしても、自分の腕時計が値上がりするのは嬉しいともいえるでしょう。
そういったことを考慮すると、このインヂュニアはどのようなシーンに向くのかというと、腕時計ファンの普段遣い用途として良いのではと感じます。
コレクションしている腕時計の主な価格帯よりも「安い」モデルを“普段遣いの1本”とした場合、このIW322701は良いと思うのです。このインヂュニアは、現在5桁エアキングと同水準で購入可能なのですが、かつての実勢価格や定価を考慮するとかなりなお得感があるといえるのではないでしょうか。
実際、2010年時点の中古約39万円という水準は、当時の16710や16613よりも高い水準。それらが、現在90万円以上という水準になった一方、このIW322701は2010年よりも安い水準で購入可能なのです。
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