スピードマスターといえば、ムーンウォッチですが、そのムーンウォッチに「ムーンフェイズ」モデルが存在。特に最近、印象深い存在といえば、2000年頃登場したヨーロッパ限定の銀文字盤ですが、その3575.30は、2017年頃まで白文字盤と特に価格帯が変わらなかったのに、その後、価格帯が急激に変化。
2017年6月時点では、約36万円という水準でも、過去と比較して高いと感じられたのに、2018年6月では約55万円という水準となっていました。しかし、今ではその銀文字盤は2018年より落ち着いた印象。現在では、40万円台後半という状況になっています。
しかし今、そんなムーンフェイズに新たな“エース的存在”が登場。
その存在こそ、2003年に登場した3576.50という存在です。
3576.50の特徴は、まさに通常のムーンウォッチにムーンフェイズを足したかのような見た目。
2000年頃登場したムーンフェイズが、“WGベゼル”というように高級なスピードマスターという要素を匂わせていたのに対し、2003年に登場した3576.50は3570.50の延長線上にある印象です。
実はこの3576.50、1985年に登場した345.0809の復刻版といえる存在で、ムーンフェイズのプロフェッショナルとしては、実はこのデザインのほうが先であるのです。
さて、1985年に登場した345.0809という存在は、2017年の段階でもかなりな高価格帯に位置し、2019年現在では約180万円という水準です。
それに対して、2017年時点では、3576.50の相場は約33万円という水準。1985年モデルと比較して、2003年モデルはだいぶ安かったのです。
当時の記事を見返すと、その理由として考えられたのは、3576.50に存在する“差”だと感じられました。
それは、
という点。
実際、2017年において3576.50は30万円台前半で購入可能だっため、マイナスポイントがあるならば、上記ぐらいしか考えられなかったのです。
しかし、それから約2年経過した2019年の今、なんと3576.50は50万円台半ばという水準に達しており、2018年において「高い」と感じられた銀文字盤より価格序列が上という存在となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値(楽天) |
2019年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター ムーンフェイズ 3576.50 |
中古 | 1年 11ヶ月 |
¥331,000 | ¥545,750 | 214,750 | 164.88% |
近年、オメガにおいて派手な値動きをする腕時計が目立ってきたと感じますが、そういったものに該当するのは、何らかの強い特徴があるモデルだといえます。
例えば、最近目立って値動きしているアラスカプロジェクトは、その見た目からして独特。また、復刻モデルでもあります。
そういった意味では、この3576.50も1985年に登場した345.0809の復刻であるため、復刻という要素が他の評価されているオメガと共通しているといえます。