K18ブレスレットの腕時計がここ最近目立って上昇している様子をお伝えしていますが、そういった値動きに該当するのは特にYGという印象があります。
とはいえ、デイトナやサブマリーナにおいてはWGやRGもしっかり上昇している様子があるわけですから、K18は全体的に以前よりも評価されているといえる側面があります。
では、ピンクゴールドはどうかというと、やはりこちらも上昇している様子。
ロレックスのピンクゴールド的存在といえば、エバーローズゴールドですが、実はエバーローズゴールドが登場する以前はピンクゴールドがそのポジションに位置していました。
ロレックスがピンクゴールドを本格的に出し始めたのは2000年のデイデイトからだといえますが、2005年にはエバーローズゴールドが登場したため、2000年から2004年頃に存在したリファレンス末尾が「5」、もしくは「1」のモデルがそれにが該当するといえます。
末尾が「1」はコンビですが、現在の様子としてコンビモデルの上昇はK18ほど目立っていないため、ここでは末尾が「5」のモデルに注目したいと思います。
今回取り上げるのは、デイデイトの118205黒文字盤ですが、このモデルのこれまでの値動きは以下のようになります。
(いずれもABランク以上のボトム価格、2004年以前の年式)
これまでも118205黒文字盤は、値上がり傾向だったといえますが、その値動きは近年のスポーツ系の値動きと比べると「じわじわ」といった感覚だったといえます。
そして今回、この118205黒文字盤を2年8ヶ月ぶりに取り上げるのですが、近頃のK18の上昇トレンドにともなってか、随分派手に上昇している様子があります。
ではどうなっているかというと、現在水準はなんと約240万円という様子。これは2018年3月水準よりも約46万円高いわけで、これまで確認できた範囲としては最も派手な動きだといえるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ロレックス
デイデイト 黒文字盤 118205 |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥1,944,000 | ¥2,409,000 | 465,000 | 123.92% |
この118205黒文字盤がこれまで最も変動したのは、『2009年⇒2017年』の約41万円という上昇ですが、この間には様々な出来事が含まれるため、このような動きは驚くに値しないということができます。
改めてお伝えしますと、2009年はリーマンショックによって全体的に安い時代であり、その後腕時計は2013年のアベノミクス以降全体的に高くなりました。そして、2017年頃からはさらに高くなった傾向があったため、『2009年⇒2017年』という期間では数十万円単位という変化となっている腕時計が多いわけです。
しかしながら、今回の値動きは『2018年⇒2020年』という期間で約46万円の上昇という状況。『2009年⇒2017年』の約41万円高という動きを上回っているのです。
経済的出来事の観点からも、単純な時間(年数)の長さからしても『2009年⇒2017年』の値動きを超えるのは困難だといえますが、これを達成してしまった理由はやはり現在のK18の上昇トレンドに他ならないと思われます。