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”ラージサイズのクォーツ”というラグスポ、オーバーシーズ72040/423A

今ではめっきりクォーツの高級腕時計は減ったといえ、特に男性用モデルはそういった傾向が強いでしょう。

もちろん、クォーツを得意とする日本勢はその限りではありませんが、ヨーロッパの高級腕時計ではメンズサイズのクォーツはほぼ見かけないといっても過言でないと思います。

ヨーロッパ勢のクォーツ高級腕時計が減ったのは2000年代中盤頃からだといえますが、逆にいうと、2000年代前半ぐらいまでの時期にはクォーツが普通にあったということになります。

実際、ロレックスブームといわれていた90年代後半という時代、高級腕時計の選択肢としてクォーツは珍しくなかったわけです。

ただ、そのような時代でも、クォーツの選択肢はドレス系に多いという傾向だったわけで、スポーツ系だとその選択肢はそこまで多くありませんでした。

また、ロレックスではオイスタークォーツが2001年頃までラインナップされていたものの、その当時「それが現役モデル」と気づいている人が少ないほど影が薄かったといえます。

さらに、97年に登場したアクアノートにも、メンズサイズの5064Aがありましたが、流通量が少なく、今でも中古を見かけるのは年に1度といった頻度となっています。

その他にも、カルティエなど宝飾系は比較的クォーツの採用率が高いといえますが、パシャCにはクォーツモデルが無かったりと、「クォーツと自動巻との扱いが“同じ”」というラインナップは少なかったわけです。

とはいえ、そういった時代でも「クォーツが自動巻と同じようにラインナップされていた」というモデルが無いわけではありません。

そして、スポーツ系でも「クォーツと自動巻きが同列」というラインナップはあったわけですが、そういった傾向だったのは、主に以下のシリーズでした。

  • オーバーシーズ(初代)
  • ブルガリスポーツ
  • オメガシーマスター
  • これらは、クォーツと自動巻が同じようにラインナップされていたスポーツモデルですが、意外と共通点が無いのが興味深い点だといえます。

    ブルガリは宝飾系、オメガは比較的安価な高級腕時計、ヴァシュロンは雲上ブランドの最高級といったイメージですが、なぜかこれらにはクォーツモデルがそれなりのバリエーションで展開されていたわけです。

    今回取り上げるのは、オーバーシーズですが、96年に新世代の高級スポーツモデルとして登場した経緯があるモデルです。

    そんな、オーバーシーズは、ミディアム、ラージを問わずしっかりとクォーツモデルを用意。中古市場を見ると今でもしっかり「ラージのクォーツ」が売られていることが分かります。

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    ヴァシュロンコンスタンタンオーバーシーズ72040/423Aの価格比較

    時計名 状態 2018年8月の安値 期間 2021年1月の安値 変動した額 残存価額
    ヴァシュロンコンスタンタン
    オーバーシーズ
    72040/423A
    中古 ¥675,000 2年
    5ヶ月
    ¥613,800 -61,200 90.93%
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