スピードマスター 3594.50

2000年前後という時期に現行モデルとしてラインナップされていたスピードマスターの3594.50。

これは、3570.50をベースとした“初代ムーンウォッチの復刻版”といえるモデルですが、当時は3570.50となんら変わりない価格で販売されていました。

この3594.50は「ファーストレプリカ」と呼ばれているわけですが、本来こういった特殊なモデルはレギュラー品よりも高値。つまり、3570.50よりもファーストレプリカのほうが高値で販売されていても不思議ではなかったといえます。

それどころか、近年の中古相場では3570.50よりも、このファーストレプリカのほうが安値。2017年頃まで、これら2本は「それほど変わらない相場」といった状態だったといえますが、2018年に3570.50が30万円台に達してから、“差がついた”といえます。

ただ、2022年9月にこの3594.50は約41万円にまで上昇。その際は、「久々に3570.50に追いついた状態」となっていたわけです。

さて、近頃といえば、3570.50が50万円台に達した様子となっていますが、こちら、すなわちファーストレプリカはどうなっているかというと、その答えは約45万円。

再び3570.50よりも安価といった状態になっているのです。

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