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現在相場考察

50番が50万円台になった、ルミノールマリーナPAM00050

2024年2月23日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00050について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年11月の安値と2024年2月の安値を比較し現在相場を考察。この4年3ヶ月での変動は0万8800円の値上がりだった。

ルミノールマリーナ PAM00050についての考察(2024年2月)

パネライが日本で大ブームとなったのは2002年でありますが、その前の時期に「最も人気なパネライ」となっていたのがこのPAM00050だといえます。

当時のパネライの広告でも、この50番が推されていた様子があったといえるわけですが、最初にパネライに興味を持った人が、最も手を出しやすかったのが、ロレックスに近い雰囲気を持つこの50番だったのでしょう。

そういったことがあってか、50番は2001年暮れの時点で新品実勢価格が定価を上回る状態だったといえます。

また、2002年にパネライが大ブームとなった際、2番といった手巻きモデルがプレミア価格となっていたわけですが、その時期でも50番は相変わらず高いといった様子がありました。

しかし、今となっては50番は同世代ブレスレットモデルの中では「最もオーソドックス」という印象。むしろ、青文字盤の69番などのほうが「レアモデル」とされ、中古相場は50番が最も安価となっている傾向があります(同世代ブレスレットモデルと比較で最も安価)。

そんな50番でありますが、ここ5年の中古相場は、「一時高くなったら安価な個体が出てくる」といった様子があったといえます。

前回、この50番を取り上げたのは2019年11月ですが、その際は約49万円という水準に達していました。

けれども、その後50番は45万円になったり49万円に戻ったりするなど、相場が分かりづらい状態が続いていました。

そんな50番でありますが、現在の中古相場は「久々に高くなった」といえる状態に変化したといえます。

PAM00050の現在水準は約50万円。変動額としては、2019年11月水準との差が1万円未満でしかないのですが、重要なことは、50番が50万円台になったということだと思うのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年11月
の安値
2024年2月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ
PAM00050
中古 4年
3ヶ月
¥495,000 ¥503,800 8,800 101.78%

近頃、パネライの各モデルにおいて中古相場が上昇する事例が増えていますが、この50番と同世代の51番(白文字盤)はすでに55万円以上といった水準に達しています。

それに対して、50番は約50万円ですから、同世代のブレスレットモデルの中で最も安価といえる状態。ただ、これまで50番は、長らく50万円以上という水準に達したことがなかったわけで、現在の相場は『PAM00050の歴史に残る』といえます。

50番は、「最初にプレ値となったパネライ(現行品として)」だといえるため、その値動きは重要だと思うのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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