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現在相場考察

かろうじて10万円台で購入可能、シーマスター2561.80

2025年5月22日更新
オメガのプロフェッショナル2561.80について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年10月の安値と2025年5月の安値を比較し現在相場を考察。この7年7ヶ月での変動は4万6800円の値上がりだった。

シーマスター プロフェッショナル 2561.80についての考察(2025年5月)

シーマスタープロフェッショナルは、スピードマスターの“ムーンウォッチ”に相当するキャラクターだといえます。

そのため腕時計雑誌では、このプロフェッショナルをロレックスサブマリーナーと比較する事が多く、相場は異なるものの、似たようなキャラクターとして扱われています。

シーマスタープロフェッショナルは、1993年に初代の2531.80が登場し、現在では第4世代の210.30.42.20.03.001が現行といった状態。初代の相場は、現在30万円台といったところであります。

さて、今回は、そんなプロフェッショナル系でも、第1世代に設定されていたクォーツモデルを取り上げたいと思います。

現在のシーマスタープロフェッショナル系(正式名称はダイバー300M)のラインナップにおいて「クォーツ」は用意されていないのですが、第1世代においては“メンズサイズのクォーツ”が存在していました。

今となっては、この見た目でクォーツがあったというのは「面白い」と感じるところですが、この世代では、「機械式とクォーツが用意される」というのは一般的だったといえます。

ちなみに、機械式のメンズサイズは41mmとなる一方で、クォーツには36mmのケースサイズが採用。それほど小さいとはいえないのですが、メンズの41mmに対して、36mmはボーイズといった扱いになることがあります。

では、この2531.80の現在相場はどうかというと、約19万円(ABランク以上のボトム価格)といったところなのですが、これは2017年水準に対して約4.6万円の上昇。

2017年⇒2025年での伸びは1.3倍であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年10月
の安値
2025年5月
の安値
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
プロフェッショナル
2561.80
中古 7年
7ヶ月
¥151,200 ¥198,000 46,800 130.95%

2017年から約1.3倍程度の伸びというのは、他のオメガ水準と比較すると“伸びていないほう”だといえるでしょう。

ただし、シーマスタープロフェッショナルは、ムーンウォッチと比べると伸びが弱いといえる側面があります。

しかしながら、同じ世代の機械式モデルである2531.80の“2017年⇒現在”は、約2倍といった伸び。2017年時点において2531.80は約14万円でしたが、現在では約30万円に達しています。

ですから、クォーツである2561.80の伸びは、同じプロフェッショナルと比べても弱いといえる部分があります。

ただ、近頃ではロレックスオイスタークォーツや、カルティエサントスガルベ等のクォーツモデルがしっかり上昇するという事例があるため、この2561.80も今後どうなるか気になるところだといえます。

プロフェッショナル系なのにクォーツという意外性や、現在のスポーツ系オメガとして、かろうじて10万円台で購入可能、というのは魅力的なポイントだといえるのではないでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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