初代アクアノートにおいてラージのほうが高い、というのは先の通り「ラージのほうが希少性が高い」という事情もあるのですが、実物を見ると33mmのミディアムはインパクト不足という事情も存在します。
特に33mmは華奢に見え、見る人によっては100万円以上する時計が発するオーラを感じることもできないでしょう。
また、アクアノートはラバーベルトの装着感が非常によく、そのつけ心地はロレックス以上です。
見た目的にはブレスレットのほうが人気がありますし、実際魅力があるのも確か。
そのため、アクアノートオーナーとなったら、つけ心地の良いラバーベルトと所有満足感のあるブレスレット両方を楽しみたいと考えることになるでしょう。
そして、ラバーベルトとなったとき、ミディアムの5066はより一層高級感が薄れるということになるのです。
ですから、5066のアクアノートが5065より安いということには納得できるのです。
しかし、大きな時計が増えた今、33mmというサイズは珍しく感じ、逆に魅力的にも思えてきます。
そして、現在相場が160万円というのも、ノーチラスなどの価格を考慮すると“なんだか安く感じる”値段です。
とはいえこの時計、2001年当時の新品と比較して既に70万円以上という値上がり状態なのも確か。
とはいえ、2014年と比べると今の相場でも安くなっているわけですから、今後相場が復活した場合は「買っておけばよかった」ともなります。
今、33mmという小さなサイズのモデルに対し、かつてとは逆に希少性を感じるのは面白い点だと思います。
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