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フレデリックピゲで20万円台前半、スピードマスターブロードアローオリンピック321.10.42.50.04.001

このオリンピックモデル、基本的な内容は現在30万円以上のブロードアローと同じだと感じますが、ムーブメントに関してはこちらのほうが豪華です。

両者ともフレデリックピゲベースなのですが、このオリンピックモデルはコーアクシャル脱進機仕様。

つまり、安く買えるほうがムーブメントの内容としては良いモノとなっているのです。

にも関わらず、このオリンピックモデルが安く買えるというのはこの文字盤デザインが不人気だからでしょう。

なお、同じデザインの文字盤で、これより廉価なスピードマスターデイト(3231.04)もあるのですが、そちらは通常文字盤よりオリンピック仕様の方が高い相場です。その理由は、おそらくデイト(3231.04)のほうがかっこよく見えるからでしょう。

針はオリンピック仕様、オメガのロゴも通常のものとは違いクラシカルなものとかなり凝っているのに安く買うことができるというのは魅力的。

ちなみにフレデリックピゲベースのムーブメントは人気のある3551.20でもこのコーアクシャル仕様でも、FP1285というムーブメントがベースとなっており、ロイヤルオークなどに搭載されるFP1185とは少し違うモノとなっています。

とはいえ、20万円台前半でフレデリックピゲ+コーアクシャル脱進機仕様のクロノグラフが買えるというのはかなり安いと思います。

文字盤のデザインは好みが分かれるところでしょうが、価格を考えると魅力的だと思います。

特に現在20万円台前半でポーンと買う選択肢として、チュードルクロノタイムなどとともに検討する価値がありそうです。

クロノタイムはバルジュー7750ベースですが、このブロードアローはブレデリックピゲベース

搭載するベースムーブメントの視点だと、このブロードアローに軍配が上がります。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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