タグホイヤー6000は、カレラが主体となる以前にタグホイヤーのフラッグシップモデルとして販売されていたシリーズです。
S/elがヒットしていた当時において、金無垢ケースを採用しているタグホイヤーは6000ぐらいであり、S/elにあった金色のモデルは金メッキ仕様でした。
金メッキという仕様は高級腕時計においてあまり行われないものですが、それを実施していたタグホイヤーは、高級腕時計の中でもかなり安価なラインナップを展開していたということになります。
そのため、ユーザー目線のブランド序列では当時10万円台が主な価格帯だったオメガより安い、というようにかなり安いブランドという認識だったことでしょう。
安価なブランドの金無垢モデルは、需要が高くないため、希少性がかなり高い傾向があり、当時のオメガの金無垢でもかなり珍しいという状況。
それが当時のタグホイヤーとなると金無垢モデルのレアさはより際立っており、そのことが影響してか、金無垢モデルがブルガリより高いという状況です。
なお、ブルガリは現在の中古相場を見ると安く感じてしまいますが、宝飾系のブランドだけあって実は金無垢モデルの需要がロレックスかそれ以上にあるブランド。
まして、2000年代前半までスポーツクロノのような人気モデルの実勢価格はロレックスより高い価格帯だったため、実はかなりな高級ブランドとして金無垢需要がきちんとあったのです。
しかし、現在のレアさでいうとタグホイヤーの金無垢モデルのほうが圧倒的に少ないため、それが影響してか今では相場がかなり高い状況となっている模様です。
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