このところ、ロイヤルオークは全体的に元気がない印象があるといえます。
その理由としては、初代の5402STが15202よりも安価であったり、15202も2021年4月水準よりも安い相場ということがあるといえます。
また2018年から、ロイヤルオークの中で最も活発に値動きしていたといえる15400STも、ここ1年「相場変化なし」といった状態。さらに15400ST.OO.1220ST.02については、現在相場が2021年6月並といった状態でもあります。
人気モデルの多くは、2022年春に急上昇した後に下落した経緯がありますが、近頃は「2022年1月水準並」とか「2022年2月水準までと一歩」といったモデルを見かけます。
その一方で、ロイヤルオークの15202や15400といった人気モデルは2021年春水準と同水準、または安価となっているわけで、他の人気モデルよりも1段階値下がりが目立つといった印象があるわけです。
そういったロイヤルオークでありますが、なんと2022年1月水準よりも高値となっているモデルが存在。
それが、この15000ST.OO.0789ST.07であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年1月 の安値 |
2025年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15000ST.OO.0789ST.07 |
中古 | 3年 3ヶ月 |
¥2,886,600 | ¥3,280,000 | 393,400 | 113.63% |
15000STは、ロレックス5桁世代に相当する年式。同じ年式のモデルとして14790もありますが、そちらは36mmで、この15000は33mm。
当時といえば、ノーチラスの標準モデルである3800が33mmだったように、ラグスポの33mmといった男性用サイズはメジャーだったといえます。
ちなみに、最初に出たアクアノートも33mmの5060しかありませんでしたし、1996年登場のオーヴァーシーズにもミディアムサイズが用意されていました。
現在のロイヤルオークでは、33mmというサイズは女性向け扱いとなっているものの、この15000STはメンズサイズであります。
一時、15000は小さなサイズということもあり、あまり動かないという印象もあったのですが、近年では評価が高まっている様子。
この15000ST.OO.0789ST.07は、2022年1月水準に対して約39万円の値上がりといった状態でありますが、それでも機械式ロイヤルオークとしては最安値といえる側面もあります。
こういったことからすると、15000STは「小さい」ということから2022年頃まで、評価が異常に低かったのが、今では「メンズサイズの機械式ロイヤルオーク」としての評価がなされるように変化した、といえるのかもしれません。
ただ、14790にしても、「15400水準に迫る」といった様子があるため、これら世代のロイヤルオークに対する評価自体が高まっているという部分もあるといえます。