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現在相場考察

2022年1月水準よりも高値、ロイヤルオーク15000ST.OO.0789ST.07

2025年4月7日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク15000ST.OO.0789ST.07について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年1月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3年3ヶ月での変動は39万3400円の値上がりだった。

ロイヤルオーク 15000ST.OO.0789ST.07についての考察(2025年4月)

このところ、ロイヤルオークは全体的に元気がない印象があるといえます。

その理由としては、初代の5402STが15202よりも安価であったり、15202も2021年4月水準よりも安い相場ということがあるといえます。

また2018年から、ロイヤルオークの中で最も活発に値動きしていたといえる15400STも、ここ1年「相場変化なし」といった状態。さらに15400ST.OO.1220ST.02については、現在相場が2021年6月並といった状態でもあります。

人気モデルの多くは、2022年春に急上昇した後に下落した経緯がありますが、近頃は「2022年1月水準並」とか「2022年2月水準までと一歩」といったモデルを見かけます。

その一方で、ロイヤルオークの15202や15400といった人気モデルは2021年春水準と同水準、または安価となっているわけで、他の人気モデルよりも1段階値下がりが目立つといった印象があるわけです。

そういったロイヤルオークでありますが、なんと2022年1月水準よりも高値となっているモデルが存在。

それが、この15000ST.OO.0789ST.07であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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オーデマピゲ ロイヤルオーク 15000ST.OO.0789ST.07 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年1月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
15000ST.OO.0789ST.07
中古 3年
3ヶ月
¥2,886,600 ¥3,280,000 393,400 113.63%

15000STは、ロレックス5桁世代に相当する年式。同じ年式のモデルとして14790もありますが、そちらは36mmで、この15000は33mm。

当時といえば、ノーチラスの標準モデルである3800が33mmだったように、ラグスポの33mmといった男性用サイズはメジャーだったといえます。

ちなみに、最初に出たアクアノートも33mmの5060しかありませんでしたし、1996年登場のオーヴァーシーズにもミディアムサイズが用意されていました。

現在のロイヤルオークでは、33mmというサイズは女性向け扱いとなっているものの、この15000STはメンズサイズであります。

一時、15000は小さなサイズということもあり、あまり動かないという印象もあったのですが、近年では評価が高まっている様子。

この15000ST.OO.0789ST.07は、2022年1月水準に対して約39万円の値上がりといった状態でありますが、それでも機械式ロイヤルオークとしては最安値といえる側面もあります。

こういったことからすると、15000STは「小さい」ということから2022年頃まで、評価が異常に低かったのが、今では「メンズサイズの機械式ロイヤルオーク」としての評価がなされるように変化した、といえるのかもしれません。

ただ、14790にしても、「15400水準に迫る」といった様子があるため、これら世代のロイヤルオークに対する評価自体が高まっているという部分もあるといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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