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現在相場考察

値上がりしている様子、スピードマスター3689.30

2019年10月9日更新
オメガのスピードマスター3689.30について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年2月の安値(楽天)と2019年10月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は9万1037円の値上がりだった。

スピードマスター 3689.30についての考察(2019年10月)

スピードマスターといえば、低価格帯(高級腕時計にしては)のモデルから百万円以上という高級モデルまで存在しますが、最も有名なムーンウォッチの実勢価格が30~40万円台ということから、それぐらいの価格帯の時計という印象があるかと思います。

そういった印象は、2000年前後の腕時計ブームだった時代でも同様なのですが、当時のムーンウォッチの新品実勢価格は10万円台後半。その時期、多くのオメガは新品でも10万円台という水準で、ロレックスでも30万円台という新品実勢価格が目立っていたと感じます。

そのような時期において、「高級感がある価格帯」はどういった水準だったかというと、ざっくりというならば、60万円台ぐらいからといった感覚があったように思います。

例えば、2001年頃、60万円台に位置していた時計は、アクアノート5065、JLCのマスタージオグラフィークなどだったわけですが、それらは「高い時計」という印象がありました。

また、パネライのラジオミールなども、そのような価格帯だったわけですが、当時のラジオミールは高級モデルという扱いだったため、やはり高級感を感じる価格だったといえます。

そして、このスピードマスター3689.30もまた、そういった価格帯に位置。先のように、当時のオメガの実勢価格は10万円台が中心という印象だったため、それと比べると随分高いモデルだといえます。

ただ、当時の印象としては「割高」という感覚はなく、「高級なモデル」として認知されていたと思います。なぜなら、このモデルはホワイトゴールド製。また、クロコダイルの革ベルトが標準装着されていることからも、「高級モデル」というキャラクターを感じます。

2000年前後という時代には、高級なスピードマスターとして、それなりに見かけたこの3689.30ですが、今の時代ではあまり見かけない存在となっています。

中古で売られている様子を見るのは年に1、2回という頻度。

そのため、いったいいくらぐらいなのか分かりづらいとも感じるところですが、2018年2月には約123万円となっていた様子があります。

そして、2019年10月の今、またこの3689.30が売られているのですが、その水準はどのぐらいになっているかというと、約132万円

この1年8ヶ月の間で、値上がりしている様子があるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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オメガ OMEGA スピードマスター 3689.30.31 クロノグラフ 【リッチタイム】

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年2月
の安値(楽天)
2019年10月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
3689.30
中古 1年
8ヶ月
¥1,231,000 ¥1,322,037 91,037 107.40%

ムーンフェイズスピードマスターというと、近頃値上がりするモデルが多いという印象がありますが、この高級かつレアな3689.30もそれらと同様、上昇傾向となっているのです。

筆者は、この3689.30を20年近く前から「欲しい」と思っているのですが、なんだかんだで手を出していませんでした。そうしている間に、随分上昇してしまったと感じています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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