この62番に搭載されているムーブメントはゼニスエリートであるのですが、当時のパネライの上級モデルには、ゼニス製が搭載される傾向があり、それらモデルのみが裏スケ仕様となっていた印象です。
2002年からは、ルミノールベースなど通常モデルも裏スケ化されましたが、その時代でもゼニスベースのラジオミールやルミノールクロノなどの裏スケは「ありがたみがある」という印象だったことを覚えています。
2005年頃にラジオミールの立ち位置が変化してから、既に15年近くの時が経過した今において、このPAM00062などのキャラクターの面白さは、説明されないと分かりにくいのかもしれません。
ただ、そういった過去の銘品は、ロレックスの4桁モデルなど評価されるモノも多いため、この時代のパネライは、今において、知る人ぞ知る選択なのかもしれません。
この文脈が多くの人に伝わらない限りは、目立って値動きするともないかもしれませんが、他のブランドと比べると相対的に安い価格帯で楽しめる今、この時代のパネライはコレクターにとっては面白い存在だといえるかもしれません。
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